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リサの独り言★ ~がむしゃら かつ ゆるゆると過ごす日々の出来事~
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食品の裏側

前から読みたいと思ってた、食品添加物の元トップセールスマンの安部さんが明かす食品製造の裏側のお話です。

そういやここで小説以外の本のお話書くの初めてだ。小説以外の本も読むの好きなんですよ☆自己啓発系とか教養とか自分磨きとかけっこう好き。


私の話はさておき、この本は思ってた以上に衝撃でした。

以前、枡添大臣が『等』という字は曲者だということを言っていました。そんなのは政治家の報告書だけの話かと思っていましたが、とんでもない!私たちの身近にもいっぱい『等』という文字は含まれていました。

「調味料(アミノ酸等)」も「等」を隠れ蓑として、実際にはどれだけの種類が入っているかわかりません。

この一文を読んでくらっとしました。私も食品の原材料とかの表示見てもアミノ酸だからいいやーとか思ってた!!こんなの氷山の一角でかわいいもんで、いっぱいこんなことあるわけです。こわい・・・。

でもこの本を読んで、食品添加物の光の部分をマジメに考える気にもなりました。私はもともとこの本を読む前から出来るだけ添加物は取りたくないってだけで、自炊すること・コンビニ等の出来合いのものを買うことを減らす努力は最近してましたから。ただそれは闇の部分を一方的に見てただけで、光の部分をまったく見てなかったんですよね。

たしかに、添加物のおかげで食事が簡単に作れるようになったし、安くもなった。保存もきくようになった。・・・か。

んー、私の卒論と言いたかったことはまったく同じ話になっちゃうんだけど、心がなくなってますよね。便利さと引き換えに。それって失ったもののほうが大きくない?って。
たしかに、だしの素使ったほうが手早く出来ます。失敗もないし。でも丁寧に、かつおや昆布からお出汁とったスープのほうが香りも良いし味も良い。しかも実際そこまで手間じゃないです。たぶん違っても5分。その5分短縮になんの意味があるのかと。
もちろん時代のニーズって部分もあると思います。現代は一人暮らしの人は男女に関わらず増えてますしね。今の若い人だったら全員が全員出汁のとり方がわかるわけじゃないだろうし。一人で食べる食事が味気ないのもわかる。
でも、そーやって出来合いの化学調味料たっぷりのものを食べてるから食べ物に感謝出来ないんじゃないの?って。自分で丁寧にお出汁とったらしっかり味わえると思います。手間をかけたら手間をかけたぶんだけ美味しくなってくれるし、いとおしくもなる。感謝の気持ちもうまれる。
それに、意識してるかわかんないけど、食べたものが自分の体になるんですよ。科学調味料漬けの体なんて絶対やだ。
自分の体を労われる人なら、出汁をとる一手間、ご飯を炊く一手間、食事を作る手間惜しまないでください。毎日とは言いません。でも、やってたら楽しくなっちゃうから。出来るだけ、自分の手で作って、いろんなものに感謝しながら食べてください。


私が、お店を出すときは自分の作るものを食べたくないなんて絶対言いません。自分が一番食べたいものを提供します。


んん、だいぶマジメな話しちゃいました。ついでだから次の記事で、私の卒論にちょこっと触れたいです。興味ある方はそちらもどうぞ。


「これどうした? 買ったのか? ××のものか? 袋見せて」
慌てて訊くと、妻はこともなげに、「ええ、そうよ。××食品のよ」と答え、袋を出してきました。
 間違いありません。自分の開発した商品でありながら、うかつにもミッキーマウスの楊枝と、妻がひと手間かけてからめたソースのために、一見わからなかったのです。
「このミートボール、安いし、○○(娘の名前)が好きだから良く買うのよ。これを出すと子どもたち、取り合いになるのよ」
 見れば娘も息子たちも、実においしそうにそのミートボールを頬張っています。
「ちょ、ちょ、ちょっと、待て待て!」
 私は慌ててミートボールの皿を両手で覆いました。父親の慌てぶりに家族は皆きょとんとしています。

――中略――

「パパ、なんでそのミートボール、食べちゃいけないの?」
 ミートボールの製造経緯に思いをはせていた私は、子どもたちの無邪気な声にはっと我に返りました。
「とにかくこれは食べちゃダメ、食べたらいかん!」
 皿を取り上げ、説明にもならない説明をしながら、胸がつぶれる思いでした。
 ドロドロのクズ肉に添加物をじゃぶじゃぶ投入してつくったミートボールを、わが子が大喜びで食べていたという現実。「ポリリン酸ナトリウム」「グリセリン脂肪酸エステル」「リン酸カルシウム」「赤色3号」「赤色102号」「ソルビン酸」「カラメル色素」……。それらを愛する子どもたちが平気で摂取していたという現実。
 このミートボールは、それまでの私にとって誇りでした。
 本来なら使い道がなく廃棄されるようなものが食品として生きるのですから、環境にもやさしいし、1円でも安いものを求める主婦にとっては救いの神だとさえ思っていました。私が使った添加物は、国が認可したものばかりですから、食品産業の発展にも役立っているという自負もありました。
 しかし、いまはっきりわかったのは、このミートボールは自分の子どもたちには食べてほしくないものだったということです。
 ――そうだ、自分も、自分の家族も消費者だったのだ。

――中略――
 翌日、私は会社を辞めました。
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