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lily cup

リサの独り言★ ~がむしゃら かつ ゆるゆると過ごす日々の出来事~
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深淵のガランス

もう一冊北森鴻さんの本です★これは今日読みました。

北森鴻さんの魅力は美味しい食事と先ほど書きましたが、もう一つ私の好きな世界があります。
旗師の宇佐美陶子シリーズや異端の民俗学者、蓮丈那智と内藤三國のコンビ、そしてこの花師と絵画修復師の二つの顔を持つ佐月恭壱などが織り成す、古美術(表現として正しくないというか浅すぎるものになってしまって、申し訳ないのですが今はまだわからないです。何かわかったら訂正します。)の世界です。

陶子の戦いを応援してたら骨董の世界に興味がわき、
那智と三國のファイルを覗いたら民俗学を学びたくなり、
佐月恭壱の仕事を見てたら絵画を見てみたくなるという、
なんとも好奇心をくすぐられる人たちと世界です。
私のつたない言葉では伝えられないので、ぜひ一度手にとっていただきたいなぁと思うラインです。一つずつでももちろん楽しめますが、陶子さんはどの作品にも登場するので、他のも併せて読むほうが楽しめるかと思います♪

佐月恭壱とは今日はじめての出会いでしたが、アイリッシュウィスキーが飲みたくなりました。あとご馳走になってた焼き味噌も食べてみたい!!自家製の田舎味噌は作れないけど、この本に書いてあった通りに作ってみようかな。
なんて、ちょっと油断すると食い気に走ってしまいますが(笑)恭壱の絵画修復師としての顔が素敵です。思えば、この3つのラインで男性がメインで活躍するのは珍しい気がします。なんていうとミクニに怒られそうですが、那智先生がメインで解決してるから仕方ない。
こんな人が現実にいたら会ってみたいです。惚れちゃいそう★


筆を細く、平筆から丸筆へ、バックの山々をナイフで切り取るようにそぎ落とすように表現する。その上からさらに筆を使うのは、絵肌に鋭さと丸みを共生させるためだ。
この瞬間、佐月恭壱の中に時間の観念はない。
生命を維持するための生存本能もない。
人間であることすら忘れて、佐月恭壱という一個の生物と化す。
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共犯マジック

昨日書いた、かっこさんと再び出会った本です。だってまんま立命館の中の名前出てきてるし、あの言葉も入ってるんだもん。そりゃわかるよ!でもきっと『二十歳の原点』を読んでなければ気づかなかった。こーゆーの嬉しいです★

それはさておき、去年からはまった北森鴻さんの本です。この人もめちゃめちゃ食事を美味しそうに書くんですよ~★てか美味しそうに書かれる食事がすごく好きだって気づいたのは北森鴻さんがきっかけ。

香菜里屋っていう三軒茶屋にあるビアバーが舞台の推理小説の短編。もうホントにめちゃめちゃ美味しそうなんです♪工藤さん(香菜里屋のマスター)みたいな料理人になりたいって憧れるほど。

・・・この話もさせたら長くなるので戻します。まぁもとは美味しそうからはいった北森鴻さんですが、ミステリーもはんぱないです。『メビウ
ス・レター』っていう作品でそれを実感していたのですが、
この『共犯マジック』もはんぱなかった!!!なんていう誰も幸せにならない作品なんだ・・・っていうのが正直な感想です。伏線バリバリですね。いつものことながら。
『メビウス・レター』も『共犯マジック』も最後のほうになると周りをキョロキョロ伺いながら(すんごい怖いので)読みました。特にこの本は深夜に読んだので、これを読んだ後は怖くて眠れなくて他のマンガを読んだほど。

ミステリー好きの人にオススメです♪連作ミステリーです。糸が絡まりまくる!!そうきたかーーーって何度思ったか。一冊の本に関わった人たちの物語。
ただ今回は美味しい食事はなかったので、それだけ残念でした。


――フォーチュンブック。
それを手に入れた人々ばかりでなく、手に入れようとしてできなかった人間までも不幸の縁で結びつけてしまう、予言の書。
――三億円事件もグリコ・森永事件も、犯人は彼らであって彼らではない。
それは一冊の本であると大きな声でいったとしたら。

とうとう・・・

親知らずが生えてきたっぽいです・・・。左の奥歯が痛い。。

去年の夏も同じとこが腫れて、一回切って膿を出したはずなんだけど。。また腫れてきて歯医者に行ったら抜くしかないかなぁって言われました。抜くのはいいんだけど、腫れるのがやだなぁと。でもこの鈍痛つらいし早く抜きたいかも。おそらく来週抜くと思うので、そしたらまた書きます!

キリキリした痛みはそんなに嫌いじゃないんだけど、ズキズキ鈍く痛むのは嫌いです。肉体的な痛みにしろ、精神的な痛みにしろ。なんか救いようがない感じがするから。

キリキリした痛みは原因もわかってることが多いし、治ったときすっきりするし。精神的に病んでると手首切りたいって気分に陥ったり。そのほうが気がまぎれるから。

でも最近はそーゆーこともなくなってきたかな。外で、一人でゆっくりお酒を飲んだり。アロマキャンドルの炎を見つめてみたり。狂ったように本を読んでみたり。上質な入浴剤を使ったり、ことさら丁寧にボディケアをしてみたり。自分の落ち着かせ方が前よりわかったみたい。

ただそのぶん何かあっても口には出さなくなる。

兼ね合いが難しいですね。

どんなにやりきれない想いがあっても、それを人に見せずに自分の中でおさまらせる。それが出来る人が大人なのかなとも思ったけど。

大人だけども、ちょっと寂しいかな。でも誰かれかまわずギャーギャー言うのは好きじゃないし。(そーゆータイプだと思われてる気がするけども・・・)

未消化な想いとどう付き合ってくか、ときどきふっと考えるテーマです。でも正解ってないんだろうなー。なんかいい方法あったら教えてください★

20歳の原点 続き

3部作で思ったこといっぱいで、続きいつか書こうと思ったけど・・・

まさか今日まったく関係なく手に取った本でまたかっこさんに出会うとは・・・。もうさっさと書けって言われてる気分になったので続きを書こうと思います。偶然っておそろしやー。

ひっかかった部分とその感想です。

まず2巻目の『二十歳の原点 序章』から。

 私自身が感じたあらゆる怒り、悲しみ、嘆きを赤裸々にこのノートにぶつけよう。そしてそれだけでなく、思考のみちすじをここにしるそう。結果だけでなく、そう考えるに至った種々の感情の動き、出来事に対する微妙なめまぐるしくかわる心の動き、それらを記そう。
 友情、恋愛、人生、存在、社会、自己の存在価値、家族、性、いろいろな問題があるはずだ。
 そしてこのノートは醜いものでなければならない。私自身が醜いものだから。


日記といえど、このセリフはすごいなぁと。私自身醜いものかぁ。

自分自身のことを考えて醜いと思うことはもちろんあるし、綺麗だなんてまったく思わない。でも、それを日記に記すかなぁ。汚いって表現ならするかもしれないけど、醜いって使わない気がする。思っても頭のどっかでブレーキかけそうだし。すごく素直で潔くて勇気があるんだなぁと思いました。


ずっと前「恋愛とは、独立した人格をもつ男と女との間における人間関係である」とわかったようなことを書いたが、友情というものも、独立した自由な人格をもつ人間と人間における関係であると思う。人間と人間とは所詮通じ合うことの出来ぬ孤独なものなのかも知れない。あるいは、独立を保っても理解し合える存在なのかもしれぬ。けれども私はただ自分を理解して欲しいという、相手の存在そのものを認めぬものであるにしろ(私は相手も私と同じような独立した人間であるのだから、相手の存在を認めることは当然であると思っているが)友人に期待している。

むー、言葉の意味を理解する事がまず難しいですが、私の適当な解釈をした上での感想を。

確かに人と人はお互い完璧に理解しあえることはまずなくて「孤独」かもしれない。でもだからといって所詮といってあきらめたら、寂しいしつらい。
少しでも人のことがわかりたくて、人と同じ時間を共有して、話をして。ほんのちょっとでもお互い歩み寄れたら、お互いがそのことを感じとれたら、「孤独」であっても希望が持てるんじゃないだろうか。
また、逆も然りで人が完全に「孤独」から逃れることも不可能に近いのでは。きっと「孤独」から逃れたくて友達を、恋人を求めて。でも一人の人に完全に理解されることも出来ないだろうし(もし出来てしまったら、それはそれで新たな苦しみがある気がする)、出来ないからこそ希望を持ち、いろいろな人々に歩みよろうとするのではないだろうか。



難しくて頭がパンクしそう・・・。3巻はまた今度・・・。

優しい秘密 ~おいしいコーヒーの入れ方Ⅷ~

大好きなおいコーシリーズの中でも特に大好きな巻です★

・・・すみません、暴走しました。

『おいしいコーヒーの入れ方』スローペースで今なお出てる勝利とかれんのお話です。これも私のすっっっっっごく大好きな作家さんの一人村山由佳さんの作品です。村山由佳さんは『天使の卵』『天使の梯子』の作者っていうほうがわかるかな?映画にもドラマにもなったので。

村山由佳さんは『普通の日常』を描くのがすごく上手だと思います。言葉の選び方がすごくすごく好き。今までエッセイに興味がなかった私を変えた2人のうちの1人であり、鴨川生活を綴られたエッセイではものすごく憧れる生活をなさってました。(私もこんな暮らしがしたい!!!と思った2秒後くらいに、蛇がよく出るという話で一瞬で夢が砕かれましたが)

・・・村山由佳さんが好きって語りだしたらきりがなくなりそうなので、話を戻します。あらためて、おいしいコーヒーシリーズの8巻です。
(1巻から読んだほうが絶対おもしろいですが、8巻だけ読んでもたぶんわかります。)

丈と京子ちゃんのことや、星野りつ子さんのことで色々あった巻です。私がこの巻を好きなのは、星野りつ子さんにの痛みに共感できるから。

みんなそれぞれの気持ちに正直に生きてるだけで。でもそれがかみ合わなくて誰かを傷つける。みんなただ幸せになりたくて必死なだけなのに。すごくすごく切なくて、もどかしくて。

そこにはキレイゴトなんて存在する余裕がない。ただただ必死なセカイ。

そーゆーこと誰でも一回は経験あるんじゃないでしょうか。その剥き出しの痛みをぶつけられてる巻だから、剥き出しの痛みを素直にぶつける人だから、そしてそれを描いてくれる人だから、この作品に、このキャラに、この人に惹かれるんだと思います。

「ゆうべはとにかくもう、殺人的に寂しくて、息を吸ったりはいたりするのもつらくて。……ねぇ、和泉くん、知ってる?寂しい気持ちって、痛いんだよ。とくに、心臓の背中の側が。ほんとに、ちぎれるみたいに、痛くてたまんないの。あのまま一人でいたら私、一晩もたなかったかも」
「――もたなかった?」
おうむ返しの僕の問いに、星野は答えなかった。
「何ていうのかな……寂しいのと寒いのってそれほど似てないんだけど、すごく寂しいのとすごく寒いのって、似てる気がする。だってすごく寒いときに毛布か何か渡されたら、文句なんか言わずにありがたく受け取るじゃない。この色はいかがなものかとか、模様がどうとか、言わないじゃない絶対。――つまり、そういうこと」
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自己紹介:
自由気ままに生きてます★かなりの負けず嫌いで、好きなことはとことんやるタイプです♪

自己顕示欲が強く、何かを作るのが大好き!
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