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リサの独り言★ ~がむしゃら かつ ゆるゆると過ごす日々の出来事~
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20歳の原点

さっそく。

やーーーっと最近読み終わって、かつ私が引きづられた原因の本です。

1969年の6月24日に20歳の若さで自らこの世を去った、高野悦子さんの中学2年から亡くなる2日前までの日記です。三部作です。




率直なところ、しんどかった。

今までも若くして自分から命を絶たれた方の日記や遺書などの本は何冊か読んでるけど。

はんぱなかったです。といっても、ずっと暗いとかでは全然なく。

ただ思考がだだ漏れなので、まずそのアップダウンに疲れる。そして時代の違い(考え方から文体、読む本など様々な事)

そして、共感できて感情移入出来るところもあれば、自分にも覚えがあるからいらいらしてしまうとこまで。

あと哲学的な部分もあるからかな。哲学は大学時代から苦手分野だと意識してるし。しんどい。

でも、いろいろ興味深いところも多いです。例えばこの本を読むまで学生運動なんてちっとも身近じゃなかったし、興味もなかった。

読んだ後はもうそんなこと言えない。私の大学生活からは考えられない事が繰り広げられてる。これが同じ日本で行われたんだって全然実感わかなかったけど、きっと目をそらすべきじゃないんだろうな。今は、その事を勉強する時間も気力もないけど、いずれちょっと調べてみたいなと思いました。

あと、かっこさん(高野悦子さんの愛称)はすごく読書家なんですよ。日記には詩も引用されてたり、ご自身で詩を書かれてたり。いい刺激になります。

もともと私は古典(とまでいかないかな。でも昔の人のってことで)文学、特に詩や随筆などは興味なくて。和歌とかは好きなんだけど。まぁあんまり読んだ事なかったんです。でもこの日記を読んで、見てみたいと思う作家さんも何人かいた。

そーゆーつながりってすごく私にとっては意味がある。そもそもかっこさんとの出会いも、たまたま本屋で手に取ったわけではなくて、本田孝好さんの『チェーン・ポイズン』にこの日記が出てくるから。ただそれだけ。

ただそれだけのつながりだけど、そのつながりが私を成長させてくれる。かっこさんとも実際にお会いした事はないけれど、私を成長させてくれる一人にもうなってる。

それってすごいことだと思う。本当にすごいことだと思う。

不思議なご縁でかっこさんに会えたことを感謝します。



独りであること 未熟であること これが私の二十歳の原点である
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聖女の救済

私の好きな作家ベスト3に入る東野圭吾さんのTVでおなじみ、ガリレオシリーズの単行本です★個人的にはガリレオシリーズは他の作品に比べたら特別心待ちにしてるってわけじゃないのですが、前回の容疑者Xの献身はめちゃめちゃ好きだったので、若干の期待。若干というのはタイトルにそこまで惹かれなかったから。あと最近はそこまでヒットが個人的にはなかったからかな。流星の絆とか夜明けの街とか、おもしろいんですけど若干パンチがなかった気がして。でもこの若干の期待は見事裏切られました。

余談ですが、東野圭吾さんはミステリー作家として有名ですが、個人的にはミステリー作家であると同時に究極の恋愛作家だとも思ってます。容疑者Xとか特にね。他には、変身とか秘密とかかな。みなさんはそう感じることはないですか?

話を戻して、聖女の救済はというと・・・トリックが半端じゃなかった!!!流石です・・・。

容疑者Xは、思いつかなかったけど、言われたら納得するトリックなんですよ。石神先生(でしたよね?うろ覚え・・・)頭いいなぁって。

聖女の救済は、綾音の徹底ぶりがすごすぎる。思いついてもやろうと思えないようなトリック。なるほど、完全犯罪ですね。なにもしないことがトリックなんて・・・初めて聞きました。それを解いてしまう湯川教授はもはや人間じゃないような。そういえば、TVオンリーのキャラだった内海刑事が登場してました。びっくり。もうイメージが柴崎コウで定着してしまってるのがちょっと悔しいですが。想像の余地を残されてない・・・。

同時発売されたもう1冊も楽しみです♪

「もし虚数解でなければ」彼は目に鋭い光を宿らせて続けた。「おそらく君たちは負ける。僕も勝てないだろう。これは完全犯罪だ。」

逝年

GWに何冊か本を読みました。その中の一つ。

大好きな作家さんの一人。石田衣良さんの作品です。

前に話題になった『娼年』の続き。2作読んで完結というイメージ。

でもまたリョウやアズマ、咲良に出会えると思ってなくて嬉しかった。娼夫って言葉だけだとまったく自分に縁のない世界なんだけれど、でも惹きこまれる。一般的には汚いというか、少なくとも綺麗なイメージを持てる職業ではないとされてるけれど、この本ではまったく逆で、すべてを受け入れてて透き通ったイメージを持ってしまう。いろんな人がいて、いろんな考え方や人生、生き方があるんだなって気づかされる、そんな本です。

死ぬ直前まで女でいられて、最後に一番だと思える人とつながる。御堂静香さんがうらやましい。でもそう思えるのは、御堂静香がとても強いからだ。こんな強さを持った人になりたい。

生きてるって、自分の身体をとおして誰かを感じて、なにかを分けあうってことだったんだね

告白

今年の本屋大賞の『告白』を読みました!!(実は昨日買って、昨日読み終わってました。下のほうでネタばれもしているので、それでも大丈夫な方だけ読んでください。)
相変わらずの速読です。いいやら悪いやら。そんなことはさておき・・・

前々から売れてるのは知ってたけど、ハードカバーだからと迷っていたけど、本屋大賞となったら読まないわけにはいかない!!と思って手に取りました。

帯に書いてあった、読中感も読後感も最悪なのに先が気になってページをめくる手を止められない、まさにその通りです。眠い目をこすって2時間足らずで読み終えました。

次々に起こる問題が今の時代を感じさせます。エイズ感染、いじめ、不登校、ひきこもり、親殺し、など。次から次へと問題が起こり、最後の1ページまで楽しませて(?)くれます。

あなただったら、エイズ感染者の血の入った牛乳を飲んだとしったときどうしますか?


あなたがどう思おうと、あなたの人格は、母親以外の人物を認めようとしないあなたが作り出したものであり、犯罪を犯したのは、誰のせいでもなく、あなたのせいなのです。それでも、あなた以外の誰かに責任があるとすれば、自分の欲求が満たされないために、幼い子どもに手を上げ続け、心の中を無にしたあげく、欲求が叶えられた途端、その場限りの無責任な愛情を残して去っていった、あなたの母親ではないでしょうか。
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自由気ままに生きてます★かなりの負けず嫌いで、好きなことはとことんやるタイプです♪

自己顕示欲が強く、何かを作るのが大好き!
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