lily cup
リサの独り言★ ~がむしゃら かつ ゆるゆると過ごす日々の出来事~
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風が強く吹いている★
きゃーーーーー★久々にめちゃめちゃ熱い本を読みました♪
三浦しをんさんの本です!前に一回だけ薦められて読んだのですが、それはあんまり好みでなくて。この本は気になりつつも様子を見てたのですが、薦められて読んだら大正解♪薦めてくださってありがとうございました★
舞台は箱根駅伝です!!
入り込むまで時間が多少かかりましたが、入ったらもう止まらない!!!私まで走りたくなってうずうずしちゃいました!!
みんながみんなそれぞれのカタチで頑張る1年間。ハイジの最初で最後の挑戦!!!!
ものすごーーーーーーく羨ましくなっちゃいました♪
この生活すんごい苦しいだろうけど、やり遂げた達成感は言葉で表せないと思う。頂点を見てみたい!!と思わされました。
私は箱根駅伝は走ること出来ないけど、走ること自体はまたやってみたいかな★またっていうほど走ってないってツッコミはなしですよ!
前に1回フルマラソン走ったとき、最初の5キロくらいでもうやめたい、やめるなら今だって思った。でも10キロ過ぎて、頭はカラッポで音楽に合わせてただ足を動かすだけで体が前に前に進んでいく感じがたまらなく気持ちよかった。
まぁ終わった後は地獄でしたけど(笑)でもそんな体の痛みはころっと忘れて楽しかった思い出だけ残ってるんだから現金な記憶力です★
そんな過去を思い出しながら、この本を読んでしまったので・・・走りたくてしょうがない!!!誰か一緒に走りましょう(笑)
なんて、気づいたら私の話にすりかわりましたが。
走ることが好きな人、スポーツ全般好きな人、青春が大好きな人、本が大好きな人、アツイことが好きな人たちにぜひぜひ読んでいただきたい本です★
「うつくしいな」
清瀬はつぶやいた。魔物に魅入られたように陶然とする清瀬の横顔に、王子はちらりと視線を向ける。
「こんな走りを見せられたら、いやになりますよ」
王子はやるせなく笑った。「なんだかむなしい」
その気持ちは、清瀬にもよくわかった。完全なる美と力をまえにして、できることは無に等しい。それを思い知らされるのはつらい。つらいけれど、見つめ、求めずにはいられない。むなしいと言い表すほかにない葛藤が、たしかに心に生じる。
「努力ですべてがなんとなると思うのは、傲慢だということだな」
王子をなだめ、励ますように清瀬は言った。自分自身に言いきかせる言葉でもあった。
「陸上はそれほど甘くない。だが、目指すべき場所はひとつじゃないさ」
物理的に同じ道を走っても、たどりつく場所はそれぞれちがう。どこかにある自分のためのゴール地点を探して走る。考え、迷い、まちがえてはやり直す。
もしも答えが、到達するところが、ひとつだったなら。長距離に、これほどまでに魅惑されはしなかっただろう。走の走りを見てむなしいと感じ、それでもまだ走りたいと願うことなど、到底できないだろう。
完璧な走りを体現する走も。それを見て静かな喜びと闘志を瞳に湛える清瀬も。二人のレベルにはとても追いつけずとも、最後まで走り通した王子も。長距離の世界において、だれもが等価で、平等な地平に立っている。
三浦しをんさんの本です!前に一回だけ薦められて読んだのですが、それはあんまり好みでなくて。この本は気になりつつも様子を見てたのですが、薦められて読んだら大正解♪薦めてくださってありがとうございました★
舞台は箱根駅伝です!!
入り込むまで時間が多少かかりましたが、入ったらもう止まらない!!!私まで走りたくなってうずうずしちゃいました!!
みんながみんなそれぞれのカタチで頑張る1年間。ハイジの最初で最後の挑戦!!!!
ものすごーーーーーーく羨ましくなっちゃいました♪
この生活すんごい苦しいだろうけど、やり遂げた達成感は言葉で表せないと思う。頂点を見てみたい!!と思わされました。
私は箱根駅伝は走ること出来ないけど、走ること自体はまたやってみたいかな★またっていうほど走ってないってツッコミはなしですよ!
前に1回フルマラソン走ったとき、最初の5キロくらいでもうやめたい、やめるなら今だって思った。でも10キロ過ぎて、頭はカラッポで音楽に合わせてただ足を動かすだけで体が前に前に進んでいく感じがたまらなく気持ちよかった。
まぁ終わった後は地獄でしたけど(笑)でもそんな体の痛みはころっと忘れて楽しかった思い出だけ残ってるんだから現金な記憶力です★
そんな過去を思い出しながら、この本を読んでしまったので・・・走りたくてしょうがない!!!誰か一緒に走りましょう(笑)
なんて、気づいたら私の話にすりかわりましたが。
走ることが好きな人、スポーツ全般好きな人、青春が大好きな人、本が大好きな人、アツイことが好きな人たちにぜひぜひ読んでいただきたい本です★
「うつくしいな」
清瀬はつぶやいた。魔物に魅入られたように陶然とする清瀬の横顔に、王子はちらりと視線を向ける。
「こんな走りを見せられたら、いやになりますよ」
王子はやるせなく笑った。「なんだかむなしい」
その気持ちは、清瀬にもよくわかった。完全なる美と力をまえにして、できることは無に等しい。それを思い知らされるのはつらい。つらいけれど、見つめ、求めずにはいられない。むなしいと言い表すほかにない葛藤が、たしかに心に生じる。
「努力ですべてがなんとなると思うのは、傲慢だということだな」
王子をなだめ、励ますように清瀬は言った。自分自身に言いきかせる言葉でもあった。
「陸上はそれほど甘くない。だが、目指すべき場所はひとつじゃないさ」
物理的に同じ道を走っても、たどりつく場所はそれぞれちがう。どこかにある自分のためのゴール地点を探して走る。考え、迷い、まちがえてはやり直す。
もしも答えが、到達するところが、ひとつだったなら。長距離に、これほどまでに魅惑されはしなかっただろう。走の走りを見てむなしいと感じ、それでもまだ走りたいと願うことなど、到底できないだろう。
完璧な走りを体現する走も。それを見て静かな喜びと闘志を瞳に湛える清瀬も。二人のレベルにはとても追いつけずとも、最後まで走り通した王子も。長距離の世界において、だれもが等価で、平等な地平に立っている。
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天然日和★
前にもちらっと書いた女優の石田ゆり子さんが書いたエッセイです★
もともと好きな女性の芸能人で、トップ3に入るくらい好きな女優さんだったので手に取った本だったんだけど・・・描かれてる日常や言葉の選び方もすごく好き!!!!!ますますファンになっちゃいました★
女優さん相手に言っていいのかわからんけど、もっともっと書いてほしい。まぁご本人も書きたい!って本の中でおっしゃってるので、本当にぜひぜひぜひぜひ書いてほしいです。
個人的な意見としては、石田ゆり子さんて年々歳を重ねるごとに綺麗になっていくイメージがあって。私が大好きなドラマ(本も大好き)『オーバータイム』にも冬実役で出演なさってて、それがちょうど十年前。でも十年前より今のほうが纏われてる雰囲気も、顔も素敵になっているなぁと思います。すごくすごく憧れてる歳のとり方。私もこんなふうになりたい!
そしてこんなふうに日常を綴れたらなぁと思います。
この本はきっと事あるごとに読み返す一冊になるだろうなと思いました。とてもあったかい気持ちになれる本です。この本に出会えて幸せ♪
いつもはだいたい本は一日で読んでしまう私ですが、この本に関しては3日くらいに分けました。偶然だったんだけど、ゆっくり読んでよかった。
少しずつ少しずつ味わって、心の中にあった何かが溶かされていく感じ。すごい良かった。
ちなみにこの中に出てくるあるカフェがあって、カフェに詳しい方に聞いたところ、たぶんここじゃないかというところがあるので今度行ってこようと思います♪すごい楽しみ★
でも私は、年をとるって素敵なことだと思う。人生が顔に出るということは、自分の顔を本当の意味で自分で作っていけるということだから……。
――中略――
私は気持ちのいい顔になりたい。すがすがしい、というか。自分の足で立っているというか。結局私の好きなものは、潔いもの、ということができる。
ゼロから始まっているもの。依存しないもの。
抽象的だけど。だから自然界のものが好きなんだなぁと思う。動物も。
そぎ落としたい。いろんなものを。余計なものを。澱のようにたまったものを。
よどまないように。止まらないように。
もともと好きな女性の芸能人で、トップ3に入るくらい好きな女優さんだったので手に取った本だったんだけど・・・描かれてる日常や言葉の選び方もすごく好き!!!!!ますますファンになっちゃいました★
女優さん相手に言っていいのかわからんけど、もっともっと書いてほしい。まぁご本人も書きたい!って本の中でおっしゃってるので、本当にぜひぜひぜひぜひ書いてほしいです。
個人的な意見としては、石田ゆり子さんて年々歳を重ねるごとに綺麗になっていくイメージがあって。私が大好きなドラマ(本も大好き)『オーバータイム』にも冬実役で出演なさってて、それがちょうど十年前。でも十年前より今のほうが纏われてる雰囲気も、顔も素敵になっているなぁと思います。すごくすごく憧れてる歳のとり方。私もこんなふうになりたい!
そしてこんなふうに日常を綴れたらなぁと思います。
この本はきっと事あるごとに読み返す一冊になるだろうなと思いました。とてもあったかい気持ちになれる本です。この本に出会えて幸せ♪
いつもはだいたい本は一日で読んでしまう私ですが、この本に関しては3日くらいに分けました。偶然だったんだけど、ゆっくり読んでよかった。
少しずつ少しずつ味わって、心の中にあった何かが溶かされていく感じ。すごい良かった。
ちなみにこの中に出てくるあるカフェがあって、カフェに詳しい方に聞いたところ、たぶんここじゃないかというところがあるので今度行ってこようと思います♪すごい楽しみ★
でも私は、年をとるって素敵なことだと思う。人生が顔に出るということは、自分の顔を本当の意味で自分で作っていけるということだから……。
――中略――
私は気持ちのいい顔になりたい。すがすがしい、というか。自分の足で立っているというか。結局私の好きなものは、潔いもの、ということができる。
ゼロから始まっているもの。依存しないもの。
抽象的だけど。だから自然界のものが好きなんだなぁと思う。動物も。
そぎ落としたい。いろんなものを。余計なものを。澱のようにたまったものを。
よどまないように。止まらないように。
恋は、あなたのすべてじゃない★
久々の本更新です♪っても最初に読んだのはだいぶ前なんだけども。
最近読み返して、かつ今日渋谷で「純愛を」とか「過激な性教育に反対」とかなんとか練り歩いてる方たちがいて、この本を思い出しちゃいました。
この本のジャンルは何になるんでしょうねぇ。エッセイではないし、小説では全くない。ある雑誌に毎月石田衣良さんの質問に答えるコーナーがあってそれをまとめたものだそう。
共感できる部分もあったり、新たな考え方に出会ったり、いろいろ思います。たぶん、考えるときの状況や歳によってもそのときどきで思うことは違うんだろうなぁ。
この本の最初のほうに
ひところの純愛ブームは“一途な恋愛ほど素晴らしい”という風潮がベースにあって、それが恋愛至上主義に拍車をかけていた気がします。けれど、純愛って何だろう?キレイで破綻ないもの?もしそうだとしても、人生のなかでそんな美しいものばかり求めていて生きていくって、かえって薄っぺらくないだろうか。
にごったり、傷ついたり……そういうことがあってこそ、人生でしょう?厚みを持たないまま、小ギレイな恋愛ばかり求めている人間なんて、あまりにも奥行きがないと思いませんか。
とあるのだけれど、これはホントにそう思う!まぁ自分がそんな純愛をしてないからかもしれませんが(笑)
でもね、きっとドロドロした部分って必要だと思う。だってそれがあるから、純愛ってキレイだって感じるんじゃない?キレイなものばっかりだったら、きっとキレイだって気づかないし、それに憧れたりもしない。
傷ついたり、傷つけたり、憎んだり、嫉妬したり、いろんなふつふつとした感情があるからこそのものだと思うの。
正論って確かに正しい、けど優しくないよね。簡単にナイフのように尖って切り裂かれる。
純愛ブームってそれに似たようなものがあった気がする。純愛は素晴らしい、純愛以外は素晴らしくないくらいな勢いで。
私自身、その時期にはきっと純愛から程遠い恋愛をしてて、人を傷つけたり傷ついたり泥仕合ばっかり。むしろそんなのしかないかもしれない。
でも全部素晴らしかったよ。後悔が1ミクロンもないかって言われりゃ、そりゃあ首をかしげてしまうけど、1ミリはないよ。
全ての経験が今の私を作ってくれて、今の私は私のことを好きだからそれでいいんだと思う。もちろん、まだまだまだまだな部分もいーーーーっぱいあるけどね。
まぁ、そんなわけで(どんなわけだ!?相変わらずまとまりのない・・・)純愛って言葉があまり好きではなかった、その違和感を表現してくれたのが上に載せた文章です。
ちなみに、純愛やらなんやらを叫んでいた方たちに対してはすごい嫌悪の目で見ちゃいました。ごめんなさい。
まぁきっとあの方たちにはあの方たちなりの思うところがあって、それが私と相容れないだけでしょう。
私個人としては、性教育だって情報がありあまっているこの時代に、変に隠しながら教えるよりは、もっとオープンにしてダメなものはどうしてダメかを教えたほうがいいと思うんだけどね。日本は性に対してのタブーが強すぎる気がする。
うん、なんか石田衣良さんの本とずれちゃったよ。
話を元に戻そう。
この本は世の中の良いとされてることと私が思ってるずれを文章にしてくれてるとこが多い気がしてすごーーーく嬉しくなっちゃいました★自分を肯定してくれてるみたいで。
恋愛好きな女の子にぜひぜひ読んでいただきたいです♪
また“たくさんの男の人とつきあうこと=遊んでいる”という風潮があるけれど、それは女同士のしばりというか、昔の封建主義のなごりじゃないかな。日本の女性はそういう点で、ストイックすぎるように見えます。
男が欲望をもっているように、女の人も当たり前のこととして、欲望のあらわし方を覚えるべき。それを「おしとやかじゃない」とか「男慣れしている」とか、ごちゃごちゃいうようなお子ちゃま男は、最初から相手にしなくていいんです。
最近読み返して、かつ今日渋谷で「純愛を」とか「過激な性教育に反対」とかなんとか練り歩いてる方たちがいて、この本を思い出しちゃいました。
この本のジャンルは何になるんでしょうねぇ。エッセイではないし、小説では全くない。ある雑誌に毎月石田衣良さんの質問に答えるコーナーがあってそれをまとめたものだそう。
共感できる部分もあったり、新たな考え方に出会ったり、いろいろ思います。たぶん、考えるときの状況や歳によってもそのときどきで思うことは違うんだろうなぁ。
この本の最初のほうに
ひところの純愛ブームは“一途な恋愛ほど素晴らしい”という風潮がベースにあって、それが恋愛至上主義に拍車をかけていた気がします。けれど、純愛って何だろう?キレイで破綻ないもの?もしそうだとしても、人生のなかでそんな美しいものばかり求めていて生きていくって、かえって薄っぺらくないだろうか。
にごったり、傷ついたり……そういうことがあってこそ、人生でしょう?厚みを持たないまま、小ギレイな恋愛ばかり求めている人間なんて、あまりにも奥行きがないと思いませんか。
とあるのだけれど、これはホントにそう思う!まぁ自分がそんな純愛をしてないからかもしれませんが(笑)
でもね、きっとドロドロした部分って必要だと思う。だってそれがあるから、純愛ってキレイだって感じるんじゃない?キレイなものばっかりだったら、きっとキレイだって気づかないし、それに憧れたりもしない。
傷ついたり、傷つけたり、憎んだり、嫉妬したり、いろんなふつふつとした感情があるからこそのものだと思うの。
正論って確かに正しい、けど優しくないよね。簡単にナイフのように尖って切り裂かれる。
純愛ブームってそれに似たようなものがあった気がする。純愛は素晴らしい、純愛以外は素晴らしくないくらいな勢いで。
私自身、その時期にはきっと純愛から程遠い恋愛をしてて、人を傷つけたり傷ついたり泥仕合ばっかり。むしろそんなのしかないかもしれない。
でも全部素晴らしかったよ。後悔が1ミクロンもないかって言われりゃ、そりゃあ首をかしげてしまうけど、1ミリはないよ。
全ての経験が今の私を作ってくれて、今の私は私のことを好きだからそれでいいんだと思う。もちろん、まだまだまだまだな部分もいーーーーっぱいあるけどね。
まぁ、そんなわけで(どんなわけだ!?相変わらずまとまりのない・・・)純愛って言葉があまり好きではなかった、その違和感を表現してくれたのが上に載せた文章です。
ちなみに、純愛やらなんやらを叫んでいた方たちに対してはすごい嫌悪の目で見ちゃいました。ごめんなさい。
まぁきっとあの方たちにはあの方たちなりの思うところがあって、それが私と相容れないだけでしょう。
私個人としては、性教育だって情報がありあまっているこの時代に、変に隠しながら教えるよりは、もっとオープンにしてダメなものはどうしてダメかを教えたほうがいいと思うんだけどね。日本は性に対してのタブーが強すぎる気がする。
うん、なんか石田衣良さんの本とずれちゃったよ。
話を元に戻そう。
この本は世の中の良いとされてることと私が思ってるずれを文章にしてくれてるとこが多い気がしてすごーーーく嬉しくなっちゃいました★自分を肯定してくれてるみたいで。
恋愛好きな女の子にぜひぜひ読んでいただきたいです♪
また“たくさんの男の人とつきあうこと=遊んでいる”という風潮があるけれど、それは女同士のしばりというか、昔の封建主義のなごりじゃないかな。日本の女性はそういう点で、ストイックすぎるように見えます。
男が欲望をもっているように、女の人も当たり前のこととして、欲望のあらわし方を覚えるべき。それを「おしとやかじゃない」とか「男慣れしている」とか、ごちゃごちゃいうようなお子ちゃま男は、最初から相手にしなくていいんです。
楽園のしっぽ★
久々の『本』更新でっす♪
わーーーーーーい、村山由佳さんのエッセイが文庫になったーーーーーー!!!!!!!!!
もはや暴走はいつものことなので、すみません。てか村山由佳さんの本を見て暴走するなというほうが難しい。
しかもしかもこの本なかなか本屋で発見できなかったんですよ!!最近二日か三日おきにしか本屋覗いてなかったからかもしれないけど。一日多いときだと三回くらい本屋に立ち寄る私としては、なかなか読みたいのにすぐ読めなかった一冊です。
そして、待望の田舎暮らしのエッセイです♪この本が単行本で出たときのこと良く覚えてます。
そのとき私は、なんだエッセイか残念って思いました。
当時は、いくら村山由佳さんが好きだといえどもエッセイにはまったく興味がなかった。
でも今は小説とはるぐらいに好きなエッセイ。まぁあくまで好きな作家さんのエッセイっていう条件付ですが。
食わず嫌いってよくないね。つくづく実感。
エッセイがこんなにおもしろいものなんだって昔は全然知らなかった。
村山さんの本は内容も私がものすごく好きな分野に当たるからかな。
だって自給自足の生活ですよ!!??
ものっすごい有名な作家さんで、本もいっぱいだされて直木賞まで受賞されてる方が。自給自足って・・・。
そのギャップだけでも惹かれるし、また美味しそうにそのことを書いてくれるんですよ★いやーーーー訪ねていってご相伴にあずかりたくなっちゃうくらいです!!
じゃあやってみれば?って感じですが、蛇が日常的に出るそうなので無理です。
それはさておき、肝心の内容ですが・・・四季を通じて色々なことにふれられています。ご自身の身の回りのことやモンゴルのロケのことやゆとり教育のことまで。
どれもこれもすごくすごく素敵な言葉で綴られていて、今までもなんとなく知ってはいたけれど(いや本当の意味ではきっと全然わかってないんだけど)実感としてはまったくないことを突きつけられた部分もいっぱいあったし、逆にすごく納得出来る部分もありました。
前者の部分で、一番インパクトが強かったのは
真夏の草原横断の旅に、ヤギの肉を持っていきたいと思います。ただし冷蔵庫も氷もありません、腐らせないためにはどうすればよいでしょうか?
という問い。うん、そんなに一瞬ではわからなかった。答えをみたとき、ガツンって頭叩かれた気分だった。
答えは本で見てみてください。ここで伝えてしまうのはあまりにもったいないので。
後者の部分で、あーこれよくやるって思ったのは、
いけないんだよ、悲しむから。
いったい、これほど的確かつシンプルに、人間関係の真実を言いあてた言葉があるだろうか。
子ども同士の喧嘩が起こると、これ良く言います。言葉としてはちょっと違うけど、『自分がされて嫌なことはしちゃいけないよ』と。
この言葉すごくシンプルだけど、子ども達も納得してくれます。というか子ども達だから納得してくれるのかな。
歳を重ねると、その分だけ余計なもので鎧作っちゃうから、そんなにシンプルには納得してくれない気がする。複雑な要素があったりするし。
でも基本は、『自分にされて嫌なこと悲しいことはしない』ですよね。
話を戻しますが、この他にもいーーーっぱいはっとさせられるような言葉があちこちで光ってました。
そして個人的に気になったのは帯の『理想の田舎暮らし、だった。』という文。
・・・過去形?このわけは文庫版あとがきを読んで納得。その後は帯を見るたびせつなくなります。
このエッセイものすごーーーーくオススメの一冊です。今までここに書いてきた本どれも大好きな本達ばかりだけど、一番いろんな人に読んでみてもらいたいのはこの本です。きっと琴線に触れる言葉に出会えると思います。
「素朴な疑問だけどさ、どうして苦労して野菜なんか作るの?お店でいくらでも売ってるじゃない」
実際、畑仕事というのは汗だくで作業したからといって必ずしも見返りが約束されるものではない。自分でも、ここまで苦労するなら買ったほうが安いのでは、と思うことが何度もある。でもそれでもなお、ここ十数年ずっとやめずに続けているのは、自分たちの手で作らない限り決して出会えないおいしさがあることを知っているからだ。
書けないのだ。小説が。
今までと同じような路線、同じような手ざわりのものなら書ける。いくらだって。
けれど私は、そういうものばかりを書きたいわけではないのだった。これまでとはまったく違う作品を書いてみたい。もっと深い、もっと高い、あるいはもっと黒々とした、どろどろとした、人間のどうしよもない醜さとどうしようもない愛おしさの両方を極限まで見据えたものを書きたい。
しかし、そういう衝動や焦燥がわきあがるたびに、農場を取りまく自然や愛しい動物たちの存在は、私の中のそれらを撫でつけ、なだめてくれるのだった。言い換えるとなだめてしまうのだった。
――中略――
でも、作家としての私にとってはどうなのだろう?この環境に浄化してもらっていていいのだろうか。これまでも時折ふつふつと、メタンガスのように心に湧き上がっていたもの――苛立ちや、怒りや、誰かを妬む気持ちや、自分を嫌う気持ち、勝手に舞い上がったり、凹んだり、おごり高ぶったり、わけもなく泣きたくなったり、人に傷つけられたり、救われたり、人を憎んだり、愛したり――そんなふうな感情の波立ちを、みすみす撫で付けられて平らにならしてしまっていいんだろうか。
ほんとうは、そういう混沌や混乱の中にこそ、作品へと発酵し育っていくものがたくさん含まれているんじゃないのか。
どす黒いものはどす黒いままに、尖ったものは尖ったままに波立ちふるえるものはふるえたままにしておいたほうが、いつしかすごい小説へと結実するんじゃないだろうか。
胃の底が、焦げるような思いがした。
わーーーーーーい、村山由佳さんのエッセイが文庫になったーーーーーー!!!!!!!!!
もはや暴走はいつものことなので、すみません。てか村山由佳さんの本を見て暴走するなというほうが難しい。
しかもしかもこの本なかなか本屋で発見できなかったんですよ!!最近二日か三日おきにしか本屋覗いてなかったからかもしれないけど。一日多いときだと三回くらい本屋に立ち寄る私としては、なかなか読みたいのにすぐ読めなかった一冊です。
そして、待望の田舎暮らしのエッセイです♪この本が単行本で出たときのこと良く覚えてます。
そのとき私は、なんだエッセイか残念って思いました。
当時は、いくら村山由佳さんが好きだといえどもエッセイにはまったく興味がなかった。
でも今は小説とはるぐらいに好きなエッセイ。まぁあくまで好きな作家さんのエッセイっていう条件付ですが。
食わず嫌いってよくないね。つくづく実感。
エッセイがこんなにおもしろいものなんだって昔は全然知らなかった。
村山さんの本は内容も私がものすごく好きな分野に当たるからかな。
だって自給自足の生活ですよ!!??
ものっすごい有名な作家さんで、本もいっぱいだされて直木賞まで受賞されてる方が。自給自足って・・・。
そのギャップだけでも惹かれるし、また美味しそうにそのことを書いてくれるんですよ★いやーーーー訪ねていってご相伴にあずかりたくなっちゃうくらいです!!
じゃあやってみれば?って感じですが、蛇が日常的に出るそうなので無理です。
それはさておき、肝心の内容ですが・・・四季を通じて色々なことにふれられています。ご自身の身の回りのことやモンゴルのロケのことやゆとり教育のことまで。
どれもこれもすごくすごく素敵な言葉で綴られていて、今までもなんとなく知ってはいたけれど(いや本当の意味ではきっと全然わかってないんだけど)実感としてはまったくないことを突きつけられた部分もいっぱいあったし、逆にすごく納得出来る部分もありました。
前者の部分で、一番インパクトが強かったのは
真夏の草原横断の旅に、ヤギの肉を持っていきたいと思います。ただし冷蔵庫も氷もありません、腐らせないためにはどうすればよいでしょうか?
という問い。うん、そんなに一瞬ではわからなかった。答えをみたとき、ガツンって頭叩かれた気分だった。
答えは本で見てみてください。ここで伝えてしまうのはあまりにもったいないので。
後者の部分で、あーこれよくやるって思ったのは、
いけないんだよ、悲しむから。
いったい、これほど的確かつシンプルに、人間関係の真実を言いあてた言葉があるだろうか。
子ども同士の喧嘩が起こると、これ良く言います。言葉としてはちょっと違うけど、『自分がされて嫌なことはしちゃいけないよ』と。
この言葉すごくシンプルだけど、子ども達も納得してくれます。というか子ども達だから納得してくれるのかな。
歳を重ねると、その分だけ余計なもので鎧作っちゃうから、そんなにシンプルには納得してくれない気がする。複雑な要素があったりするし。
でも基本は、『自分にされて嫌なこと悲しいことはしない』ですよね。
話を戻しますが、この他にもいーーーっぱいはっとさせられるような言葉があちこちで光ってました。
そして個人的に気になったのは帯の『理想の田舎暮らし、だった。』という文。
・・・過去形?このわけは文庫版あとがきを読んで納得。その後は帯を見るたびせつなくなります。
このエッセイものすごーーーーくオススメの一冊です。今までここに書いてきた本どれも大好きな本達ばかりだけど、一番いろんな人に読んでみてもらいたいのはこの本です。きっと琴線に触れる言葉に出会えると思います。
「素朴な疑問だけどさ、どうして苦労して野菜なんか作るの?お店でいくらでも売ってるじゃない」
実際、畑仕事というのは汗だくで作業したからといって必ずしも見返りが約束されるものではない。自分でも、ここまで苦労するなら買ったほうが安いのでは、と思うことが何度もある。でもそれでもなお、ここ十数年ずっとやめずに続けているのは、自分たちの手で作らない限り決して出会えないおいしさがあることを知っているからだ。
書けないのだ。小説が。
今までと同じような路線、同じような手ざわりのものなら書ける。いくらだって。
けれど私は、そういうものばかりを書きたいわけではないのだった。これまでとはまったく違う作品を書いてみたい。もっと深い、もっと高い、あるいはもっと黒々とした、どろどろとした、人間のどうしよもない醜さとどうしようもない愛おしさの両方を極限まで見据えたものを書きたい。
しかし、そういう衝動や焦燥がわきあがるたびに、農場を取りまく自然や愛しい動物たちの存在は、私の中のそれらを撫でつけ、なだめてくれるのだった。言い換えるとなだめてしまうのだった。
――中略――
でも、作家としての私にとってはどうなのだろう?この環境に浄化してもらっていていいのだろうか。これまでも時折ふつふつと、メタンガスのように心に湧き上がっていたもの――苛立ちや、怒りや、誰かを妬む気持ちや、自分を嫌う気持ち、勝手に舞い上がったり、凹んだり、おごり高ぶったり、わけもなく泣きたくなったり、人に傷つけられたり、救われたり、人を憎んだり、愛したり――そんなふうな感情の波立ちを、みすみす撫で付けられて平らにならしてしまっていいんだろうか。
ほんとうは、そういう混沌や混乱の中にこそ、作品へと発酵し育っていくものがたくさん含まれているんじゃないのか。
どす黒いものはどす黒いままに、尖ったものは尖ったままに波立ちふるえるものはふるえたままにしておいたほうが、いつしかすごい小説へと結実するんじゃないだろうか。
胃の底が、焦げるような思いがした。
赤い指★
久々?の本ダイアリーです♪てかここにのっけてない本が多いだけかな。。
話題作とかも気が向けばそこそこ読んでるんだけど。。。1Q84とかは書いていいもんかどうかも悩んじゃったし。。
まぁでもそんなことより。久々の・・・久々の!!!
東野圭吾さんの文庫新刊でっす♪♪♪
うれしーーーい!!!!!!!!!
うん、やっぱり好きな作家さんだと暴走する。ごめんなさい。
ホントに東野圭吾さんの読んでない文庫新刊なんて久々なんですよ!!!いやまじで。
基本ハードカバーってお財布圧迫するし、場所もとるしで買わないようにしてるんだけど。立ち読みしたり、借りたりでなんだかんだ読んでるんですよねぇ。
まぁそんなわけで、自分で買ってゆっくり(!!??)読む東野圭吾さんの本は久しぶり♪
本屋さんに入ってタイトル見た瞬間作者見なくてもわかっちゃったくらい心待ちにしてた本だったので、
なんとなんとお財布に3ケタしか入ってなくて、
かつパスモにも140円しか入ってなくて、
電車代540円かかるとこにいたのに、
迷わず買っちゃいました(笑)
んで、いつもどおり一気読みしたわけですが。(ゆっくり読むのはどこいったなんて言わないで★)
んー。。。こんなにイライラする話も久しぶり。すんごい怒鳴りたくなる母親に息子プラス父親がいた。
ふざけんなぁぁぁぁぁ!!!!!
って感じ。バカな母親に息子それに甘々な父親でした。
それに比べて加賀恭一郎さん★相変わらず素敵♪あ、言い忘れてたけど、これ加賀刑事シリーズなんですよ!
東野圭吾といえば、『ガリレオ』みたくTVの影響でなっちゃってる気がしないでもないですが、加賀刑事シリーズも忘れちゃいけません!!ちなみに9月18日にシリーズ最新刊『新参者』が発売されるそうです★楽しみー♪
最後のトリック(?)が明かされるところはせつなかったです。さすが東野圭吾って感じでした。こんな目にあったらホントにたまらないだろうなと・・・。
家族の在り方について考えさせられます。あと子育てについても。
子育てってホントそれ以上に重要なことってないくらい重要なんだろうなぁ。私がもし子どもを産んで育てるときが来たら(来るのか!?ってツッコミはなしですよ★)人の痛みがわかって、悪いときにはごめんなさいと言える人に育てたいと思ってます。あとありがとうも。
また時間がたって考えが変わるかもしれないし、実際に育ててそうなるかはわからない。でも今は、ごめんなさいとありがとうの言える子に育ってくれればいいかなと。
なんか話それちゃた。以前文庫化された『さまよう刃』が子どもを殺された親側の話なら、今回は殺した子どもの親側の話です。
前作は、登場人物の気持ちに共感出来たけど、今回はさすがにきつかった。でも実際その立場になったら私の体は、頭は、どう動くのだろう。そう思って、ちょっとぞっとしながら読みました。
この家に越してきてからのことが脳裏に蘇った。八重子の冷淡な振る舞い。それにひきずられるように昭夫も老いた母親を疎ましく思うようになった。そんな両親を見て、息子がまともに育つはずがない。直巳は祖母のことを、何か汚いもののように扱っていた。昭夫も八重子も、それを注意しなかった。
それだけではない。この家の住人たちの間には、心の繋がりというものが全くなかった。家族らしい暖かみなど、ここには存在しなかった。
そんな状況に政恵は絶望したのだ。その結果彼女が選んだ道は、自分だけの世界を作り、その中には家族たちを入れないというものだった。唯一、それが許されたのが、春美だった。おそらく政恵は彼女といる時が一番幸せだったに違いない。
話題作とかも気が向けばそこそこ読んでるんだけど。。。1Q84とかは書いていいもんかどうかも悩んじゃったし。。
まぁでもそんなことより。久々の・・・久々の!!!
東野圭吾さんの文庫新刊でっす♪♪♪
うれしーーーい!!!!!!!!!
うん、やっぱり好きな作家さんだと暴走する。ごめんなさい。
ホントに東野圭吾さんの読んでない文庫新刊なんて久々なんですよ!!!いやまじで。
基本ハードカバーってお財布圧迫するし、場所もとるしで買わないようにしてるんだけど。立ち読みしたり、借りたりでなんだかんだ読んでるんですよねぇ。
まぁそんなわけで、自分で買ってゆっくり(!!??)読む東野圭吾さんの本は久しぶり♪
本屋さんに入ってタイトル見た瞬間作者見なくてもわかっちゃったくらい心待ちにしてた本だったので、
なんとなんとお財布に3ケタしか入ってなくて、
かつパスモにも140円しか入ってなくて、
電車代540円かかるとこにいたのに、
迷わず買っちゃいました(笑)
んで、いつもどおり一気読みしたわけですが。(ゆっくり読むのはどこいったなんて言わないで★)
んー。。。こんなにイライラする話も久しぶり。すんごい怒鳴りたくなる母親に息子プラス父親がいた。
ふざけんなぁぁぁぁぁ!!!!!
って感じ。バカな母親に息子それに甘々な父親でした。
それに比べて加賀恭一郎さん★相変わらず素敵♪あ、言い忘れてたけど、これ加賀刑事シリーズなんですよ!
東野圭吾といえば、『ガリレオ』みたくTVの影響でなっちゃってる気がしないでもないですが、加賀刑事シリーズも忘れちゃいけません!!ちなみに9月18日にシリーズ最新刊『新参者』が発売されるそうです★楽しみー♪
最後のトリック(?)が明かされるところはせつなかったです。さすが東野圭吾って感じでした。こんな目にあったらホントにたまらないだろうなと・・・。
家族の在り方について考えさせられます。あと子育てについても。
子育てってホントそれ以上に重要なことってないくらい重要なんだろうなぁ。私がもし子どもを産んで育てるときが来たら(来るのか!?ってツッコミはなしですよ★)人の痛みがわかって、悪いときにはごめんなさいと言える人に育てたいと思ってます。あとありがとうも。
また時間がたって考えが変わるかもしれないし、実際に育ててそうなるかはわからない。でも今は、ごめんなさいとありがとうの言える子に育ってくれればいいかなと。
なんか話それちゃた。以前文庫化された『さまよう刃』が子どもを殺された親側の話なら、今回は殺した子どもの親側の話です。
前作は、登場人物の気持ちに共感出来たけど、今回はさすがにきつかった。でも実際その立場になったら私の体は、頭は、どう動くのだろう。そう思って、ちょっとぞっとしながら読みました。
この家に越してきてからのことが脳裏に蘇った。八重子の冷淡な振る舞い。それにひきずられるように昭夫も老いた母親を疎ましく思うようになった。そんな両親を見て、息子がまともに育つはずがない。直巳は祖母のことを、何か汚いもののように扱っていた。昭夫も八重子も、それを注意しなかった。
それだけではない。この家の住人たちの間には、心の繋がりというものが全くなかった。家族らしい暖かみなど、ここには存在しなかった。
そんな状況に政恵は絶望したのだ。その結果彼女が選んだ道は、自分だけの世界を作り、その中には家族たちを入れないというものだった。唯一、それが許されたのが、春美だった。おそらく政恵は彼女といる時が一番幸せだったに違いない。
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リサ
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非公開
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トランポリン・囲碁・スキー・読書・陶芸
自己紹介:
自由気ままに生きてます★かなりの負けず嫌いで、好きなことはとことんやるタイプです♪
自己顕示欲が強く、何かを作るのが大好き!
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